2021.04.21

マウンテンバイクで充実した週末を過ごすためのアイデアとヒント

夏の夜、澄み切った星空の下で、静寂な世界を体験したいと夢見たことはないでしょうか?自身の息遣いや鼓動がはっきりを聞こえる場所を求めて。

バイクパッキングで大切なことは、エベレストの頂上や砂漠の真ん中にいることではありません。必要なのは、少しのセンスと正しい精神、そして何より冒険を共にする信頼できる友人です。

自転車の旅には、何日も何週間もかけて、必要なものをすべて詰め込むような本格的な旅から1泊2日の山旅や1泊だけの外泊などの様々な種類があります。

バイクパッキングには様々な可能性があり、マウンテンバイクとバックパック、そして必要な装備があれば、何年も語り継がれる美しい物語を作ることができます。1泊2日の旅であれば、重いテントやキャンプ用のストーブなどの重たいものは必要ではなく、装備も軽くコンパクトにまとめることができます。

山の中でバイクパッキングをする際にもっとも簡単な方法は、ロッジやビバークのような屋根のある建物に頼ることです。快適さやプライバシーには欠けるかもしれませんが、しっかりとした屋根があれば、十分であることがほとんどです。

準備は万全に

自転車の準備が完了したら、ウェアや持ち物の準備をしなければなりません。今回のような山を走るトレイルだけでなく、舗装された道路を走る旅であっても、余計なものは自宅に残してくることが一般的なルールです。

しかし、暖かい気候での旅行と、山の中での旅行には大きな違いがあります。また、標高の高い場所では、気温だけでなく天候も急速に変化するため、ほんの一瞬で、夏の気温から激しい豪雨や風などの危機的な状況になることもあります。

何枚も重ね着をすることは、常に良いことです。余分な衣類を用意しておくと、気温が10℃から30℃まで変化するような幅広い温度にも対応できます。典型的な登山を想像してみてください。

早朝に出発して、曇り空だったり、日陰にいることも多いかもしれません。真夏でさえも、気温は20℃をはるかに下回ります。昼前ぐらいになり牧草地の中を走っていると太陽が高くなり、雲も薄なり、気温が上がってきます。そうなると、重ね着をしているウェアを脱いで、バックパックに詰め込みましょう。また、夕方になると気温が下がり始め、日没後には急激に気温が下がるので、暖かいセーターやアウターを用意していると良いでしょう。

シェル

これまで述べてきたように、防水シェルは必ずしも悪天候の場合でのみ使用をするわけではないのです。穏やかな夏の夜でも、山の上では、15℃以下になることがあります。

だからこそ、山の旅にシェルは欠かせないアイテムなのです。どんな状況でも快適さを提供できるように、防水性と透湿性のあるメンブレンを使用しています。真のシェルとは、伸縮性があり、多数のポケットや調整可能なベンチレーションを備え、折りたたんだ時にコンパクトにならなければならないのです。

経験の浅い人が見落としがちなのが、防水強度を上げるための縫い目テーピングです。これは縫い目の小さな穴から水が侵入するのを防ぐための基本的な対策です。テーピングが不足していると、メンブレンの防水性が全く役に立たなくなってしまいます。

インナーレイヤー

夏のお出かけでは、日中の暑さに悩まされないように、インナーもできるだけ軽くて通気性の良いシャツを着るのが良いでしょう。素材にも注意するとより良くなります。テクニカルウェアは、最新の合成繊維を使用しており、速乾効果や湿気を排出しドライに保つなど、昔ながらのコットンよりもはるかに優れています。

また、長袖、半袖、七分袖から選択することができます。それぞれに長所や短所があり、お好みや環境に合わせて使用してください。例えば、半袖は暖かい季節に適していますが、長袖だと日差しを防ぎ、日焼けを防止します。

中間レイヤーは、早朝や夕方に着用します。気温が変化していく時間帯は、ソフトで暖かく、通気性に優れたレイヤーが最適です。このウェアは、前部では風を防ぎ、後部では熱と湿気を逃がす機能を備えていなければなりません。防風性と蒸散性という、一見相反する特性を組み合わせることが、優れた快適性を得るための鍵なのです。

守りに徹する

プロテクションと動きやすさのバランスを取ることは難しく、重要なポイントとなります。数日間等の短い旅では、軽さを求めてプロテクターを使用しないという誤った選択をしている人も少なくありませんでした。

しかし、現在ではほぼ全ての山岳種目でニープロテクターは使用されています。 その理由の一つは、現代の技術が安全でありながら非常に軽くて通気性の良いプロテクターを提供することができるレベルに達しているからです。

MTB用プロテクターの完璧な例は、"TRAIL SKINS PRO KNEE GUARDS" です。オーセティックな形状にインスパイアされたその構造は、プロテクションとエアフローを独自の方法で組み合わせることを可能にしています。

また、着用して数分後には着ていることを忘れてしまうほどに快適なプロテクターです。ライディングの時間が長くなるにつれて、このようなプロテクターを使用することで違いが実感できます。

最後に

そのほかの装備については、説明の余地が少ない傾向にありますが、いくつかのアドバイスは役に立つでしょう。

ヘルメット:バイクパッキングでは、オープンタイプをお勧めします。
ショーツ:パッドと併せての着用を想定していますが、軽量かつ使用頻度の高いアイテムを収納するための大きなジッパー付きポケットが付いているものが望ましいです。

予測不可能な山の天候に対応する為には、予備のグローブを持っていると良いでしょう。初日に使用したグローブが、予期せぬ雨に予期せぬ雨に降られた後にまだ濡れている場合に、乾いたグローブを使用する喜びに比べれば、重量は気になりません。

そして、数日間の旅に必要なものをバックパックに詰め込むことを忘れてはいけません。予備のインナーチューブ、ポンプ、チェーン、マルチツール、歯ブラシ、歯磨き粉、寝巻、水、そして目的地での食事の有無に応じた食料品などです。

特に酷しい施設で一泊する場合には、小さな懐中電灯があると非常に便利です。これらは必要最低限の必需品であり、荷物を最小限に抑えることができます。私たちが強い精神を持っていれば、シャワーは無くても問題はありません。

これで、何か月も前から計画していた旅行を延期する言い訳はできません。少しの時間をかけて必要なものを集め、慎重に旅程を検討してから、出発しましょう。

山に向かい、自転車を車に積んで、自然の中で過ごす週末は、決して公開することのないものとなるでしょう。

準備をすることは、違いを生みます。

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