街中でもライダーの個性を表現するには?
ガレージにバイクがあれば、毎日そのバイクで走りたいとライダーであれば思うはずです。
せっかく毎日乗るのですから、より安全、快適に、そして自分のスタイルをアピールしながらライディングを楽しみたいものです。
それには少しの注意点が必要です。今回は毎日のライディングを行う上でのヒントをご紹介します。
安全性なら、ヘルメットはフルフェイスがベスト
200馬力のスーパー・ネイキッド、あるいは小型の軽いバイクに関わらず、フルフェイス・ヘルメットが最良の選択です。
少なくともモジュラー・タイプのヘルメットでしっかりと頭部全体を保護することをお勧めしますが、スポーティーなバイクやレザー・ジャケットと合わせる場合は、やはりフルフェイスです。
普段の街乗り、週末のスポーツ・ツーリングを楽しむには、その両方に対応するバランスの良いフルフェイス・ヘルメット、例えばAGV K6は、高いレベルで街乗りの快適性とスポーツ・ライディング時の安全性を両立しています。
K6は汎用性の高いスポーツ用ヘルメットで、AGVが設計に採用した技術の多くは、MotoGPライダーが使用するヘルメットの技術を使用したモデルです。
例えば、シェルの前面にある3つのベンチレーションは、空気の抵抗が最も大きい位置に配置されており、市街地の低速走行時を含むあらゆる状況下で通気性を確保し、ヘルメット内部の快適性を維持できます。
また、水平方向190°、垂直方向85°という極めて広い視野を誇るバイザーも、レースで培われた技術を取り入れています。
サーキット上で相手を見失わないように開発された技術は、いち早く歩行者や他の車両の動きを把握しなければならない公道上でも、最大限の安全性を提供します。
専用のレザー・ウェア
レザーは最も古く、非常に優れたな素材です。
レザー・ジャケットは、バイクに乗っていない時でも、バイク乗りにとって象徴的なウェアといえるでしょう。
もちろん、レザー・ジャケットが重要な意味を持つのは、パーソナル・アーマーとして、シート上で安全を確保するために着用する時です。
考え抜かれた立体裁断と、革新的なプロテクターやスライダーを備えたジャケットをライディング時に着用することは、安全を確保するための最善の手段です。
最先端のレザー・ジャケットには、要所に伸縮性のあるインサートが施されており、快適さを損なうことなく安全が確保できます。
INTREPIDA LEATHER JACKETはその代表的な例で、レザーとストレッチ素材を巧みに組み合わせることで、ライディング時の動作に左右されない完璧なフィット感を高い次元で実現しています。
Daineseは、この分野で50年以上の経験とその間に培われた技術を用いて、独自の方法でレザーの加工を行っています。
薄く、伸縮性があり、レースで要求される安全性にも応える専用のライディング・ジャケットは、日常利用でも完璧な快適性と安全性もたらします。
専用のプロテクター
ジャケットとヘルメットはもちろん必須ですが、それだけでは不十分です。
バイクに乗るときは、単に頭を守り、レザーを身につけるだけでは完璧とは言えません。特にプロのライダーも使用しているバック・プロテクターは、昔から重要なプロテクターとして認識されています。
Daineseの最新のバック・プロテクターPRO-SPEEDは、数十年に渡るハイレベルなレースで培った技術をわずか数グラムに凝縮しました。
ヘルメットのEPSに似たEPP層をベースに、アルミのハニカムを重ね合わせた構造は、非常に軽く、高い耐久性を持っています。
表面のパンチング・メッシュ構造により高い通気性を誇り、気温が高くても、スピードが遅くても、あらゆる状況で最適な温度管理が可能です。
サスペンダー付きバージョンと、ジャケット内の専用ポケットに挿入するバージョンがあり、用途やスタイルに応じて選択が可能です。
カジュアル・ウェアにも気遣いを
近場のツーリングや街乗りでも、ジーンズ、グローブ、シューズなどはしっかりとしたものを着用することをお勧めします。
バイク用のジーンズは、見た目や履き心地は通常のカジュアル・ウェアと変わりませんが、プロテクションの面では大きな違いがあります。
バイク用のジーンズには、耐摩耗性のアラミド繊維が使用されており、また膝にはハード/ソフト・プロテクターが入っています。
プロテクターは取り外しができますので、普段使いやツーリング先でくつろぐ際にも快適です。
また、手を守るためのグローブも忘れてはいけません。ちょっとした転倒でも、人は身を守るために本能的に手を使います。
スポーツ・バイクでの街乗りやショート・ツーリングでは、ハード・プロテクターが装備されたショート・グローブがお勧めです。
カーボン・プロテクターを使用したグローブは、高級で過度なセーフティと思われがちですが、強度の高く、軽いこの素材は、普段使いの製品にも多く使用されており、ショート・グローブでも十分な安全性を保つためには非常に有効です。
そして、最後にシューズです。
ライディング時は転倒しなかったとしても、足はまず地面に接地する重要な部分です。
一日中履いていても快適で、かつ、予期せぬ転倒に耐えうる専用のブーツ/シューズを履くことを心がけましょう。
専用のバックパックで効率的な収納を
スポーツ・バイクやスポーツ・ジャケットにはデメリットもあります。
それは積載能力が高くないことです。レザー・ジャケットのポケットはあまり大きくありませんし、スポーツ・バイクに積載用のケースやバッグを取り付けることはあまり好まれないでしょう。
こんな時には、ライディング時に最適な専用のバックパックを使いましょう。スペースがないからといって、置いていくものを選ぶ必要はありません。
デザイン、安全性、実用性は互いに相反するものではなく、むしろその逆です。
組み合わせを工夫することで、それぞれの利点を生かしつつ、自分だけのスタイルを作ることができるのが魅力です。
ウェアや装備は、ライダーの内面をも表します。ヘルメット、ジャケット、プロテクターなどを適切に揃えて、普段の通勤でさえ楽しみに変えましょう。