2024.08.30

MotoGP™の偉大なライダー マルコ・ベッツェッキ

2023年世界選手権のプレミアクラスで表彰台フィニッシュを果たした、リミニ出身の若者 ベッツェッキ。着実に成長し続ける、彼の開花した才能の物語はまだ始まったばかりです。


MotoGPの2023年シーズンに衝撃的なニュースが飛び込んできました。プレミアクラス2年目、1998年生まれでまだ25歳のマルコ・ベッツェッキが同クラス初優勝を達成したのです。しかし彼にとっての2023年は、潜在能力、一貫性、成長に対する自信からなる、成功への旅のファーストステップに過ぎません。その始まりは数シーズン前に遡ります。2015年と2016年に散発的に人並外れた登場をした後、2017年に本格的なデビューを果たしました。

すべてのプロライダーが同じ道をたどるわけではありません。選ばれしライダー…つまりデビューしてすぐに勝つライダー、少しずつ前進するライダー、そして誰もが期待しなくなった後に勝利をつかむライダーがいます。マルコはプロのライダーの中でも普通のライダーで、この中だと2番目のカテゴリーにあてはまるでしょうか。どちらにせよ我々一般人には、毎週日曜日に勝利を目指して “平凡” の海から抜け出そうとする彼らの頭、心、体に何が起こっているかを想像することすらできません。


モーターサイクルレースの最高峰シリーズであるMotoGP™に参戦すること自体が、すでに普通のことではありません。*ベズ はそこにたどり着いただけでなく、先頭集団に割り込んでトップの位置に食い込みました。2023年は4度の優勝とその他多くの表彰台を獲得し、リミニ出身の若者がオートバイレースの巨匠たちの中で自身を確立した年となりました。チャンピオンシップでの3位という結果は、彼の忍耐と努力の賜物です。ベズのキャリアは今まさに開花し始めています
*ベズ…マルコ・ベッツェッキのニックネーム




マルコ・ベッツェッキのキャリア

彼は2017年のMoto3で23位でしたが、シーズン終盤には表彰台に上がりました。2018年のチャンピオンシップでは大きな飛躍を遂げ3位に入り、初優勝を含む3勝と、さらに6回の表彰台フィニッシュを達成しました。2019年にはMoto3でタイトルを狙うチャンスがあったかもしれませんが、それよりも上のクラスのMoto2に魅力を感じていました

それからMoto2での複雑な1年を経て、2020年は2度の優勝と表彰台獲得回数の増加により、ますます成熟した姿を見せました。2021年もMoto2に留まり、2018年と同じく3位でフィニッシュ。経験を積むためMoto2に留まっていればタイトルを獲得できたかもしれませんが、マルコは常に上を目指しており、すぐにでもトップライダーと競いたいと思っていました。


 


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2022年のMotoGP™は、これまでで最も厳しい挑戦の時でした。序盤は浮き沈みがありましたが、シーズン中盤のオランダで初の表彰台に立ち、シーズンの終わりには勢いを取り戻し、新人賞を獲得。初の長距離レースでも表彰台を獲得しました。そして2023年4月、MotoGP第2戦アルゼンチンGPでプレミアクラス初の勝利を収めました。その後もフランス、アッセンのスプリント、そしてインドGPでさらに勝利を重ね、数々の素晴らしいフィニッシュ、ポールポジション、ファステストラップでシーズンを彩りました。

しかしバレンシアのレースは、ややコンディションが悪い状態で臨みました。シーズン終盤にはトレーニング中の怪我により、痛みを押しながらの戦いが続き、オーストラリアへの強制帰国も重なりました。今はしばしの休息が必要ですが、これは体調を最高の状態に戻すために必要な最小限の休息です。そして、2024年はすでに始まっており、次のステップへ進む時です。マルコのような戦士は、決して現状に甘んじることはありません。

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