ミッション:安全性

ダイナミックスポーツの安全を推奨・提供するために

Daineseは安全性という課題において、常に最も効果的なソリューションの研究に努めております。Daineseが提供するソリューションは、自らの限界を超えるために肉体的にも精神的にもチャレンジを続けるアスリートたちをサポートしています。こうしてDaineseの起源であるモーターサイクルレースから、アルペンスキー、マウンテンバイク、セーリング競技、そして遥か宇宙へと研究対象を広げています。

イノベーションの歴史においてDaineseが近年達成した業績として、モーターサイクルレースやロード用に開発された、車体にセンサーを搭載する必要がない世界初の超高速展開エアバッグシステムを装備したスーツやジャケット、そしてフロテーション、プロテクション、コミュニケーション機能をひとつに融合したヨットレース用として初となるパフォーマンススーツ、さらには国際宇宙ステーション向けの重力荷重シミュレーションスーツなどがあげられます。

これはDaineseの全イノベーション同様に、パイオニアユーザーとの密なコラボレーションを通して、その目標の達成をフルにサポートするため、ニーズに合わせてデザイン・開発されています。言い換えるとつまり、Daineseのアイテムは「人」から着想を得ているということです。

ここで言う「人」とは、何度も世界選手権でチャンピオンを獲得したValentino RossiやGiacomo Agostini、アメリカズカップのチャンピオンEmirates Team New Zealand、宇宙飛行士のAndreas MogensenやThomas Pesquetといったレジェンド、そしてDaineseを支持する世界中のライダーやアスリートたちです!

Daineseに息づいている価値

すべてのスポーツファンと同じように、Daineseのスタッフは毎日情熱と共に生きています。それは気が付かないうちに自分たちのあり方や働き方の一部を成しています。スタッフ全員がこの情熱を共有することで、ダイナミックスポーツに限らず様々な分野においてゴールを達成するために人間の限界を越えていきます。

Daineseが大切にする価値をご紹介します。

勇気

大胆にチャレンジする勇気。周りが無理だといっても諦めずに直観に従って邁進します。軽量で丈夫なプロテクションウェアを生み出す勇気。今まで想像することもできなかったレベルのプロテクション効果を保証しながら自由自在に動ける、ウェア内蔵型のエアバッグシステムをライダーのために開発する勇気。国際宇宙ステーションで活動する宇宙飛行士の体の向きにかかわらず、体への重力荷重を再現する宇宙服。かさばらず動きを妨げることなく実現しなければなりません(これがSkinSuitという名前の由来でもあります)。

快適かつ安全に思い切り最高のパフォーマンスができるようサポートするため、Daineseは人に着想を得て、ソリューションの開発に取り組んでいます。技術や慣例、伝統が、可能性や好奇心、創造力の制限とならないように心掛け、資源や人材、時間、才知を投資して命を救い、明日のチャンピオンを成功へと導くサポートをする革新的なソリューションを開発し続けています。

信頼性

Daineseはいつでも、本当のスポーツファンが共有する情熱に満ちています。常に全力投球で臨み、だからこそ他にはない成果を収めてきました。そうして築き上げてきた高い評価と寄せられる信頼に誇りを持っています。Daineseはチャンピオンやお客様と一緒に製品を作り上げるため、最高のパフォーマンスを実現するために全身全霊を尽くし邁進しております。その姿勢は、賞を獲得するようなイノベーションやデザインから素材や製造まであらゆる分野に共通しています。どのスポーツでも、ファンはDaineseの基準がニーズを満たしていると知っています。

リーダーシップ

Daineseは、常に安全性、性能、快適性の向上を念頭に置いています。勝利の感動のため、人生を謳歌するため。それがDaineseの歴史を飾る数々のイノベーションが生まれた理由です。情熱、チームワーク、そして素晴らしい性能を実現するだけでなく、本当の意味で競争力のある入手可能な製品にすることが大切だと強く考えております。そうして多くの方にお使いいただければ、パフォーマンス水準の向上や人命救助につながります。皆様についてきていただけるよう、これからも牽引して参ります。

スタイル

Daineseは科学者と技術者の集団です。「形態は機能に従う」ことを十分に理解しています。しかしながらイタリア企業でもあります。スタイルを無視したイノベーションは考えられません。遊び心も大切です。アーティスティックなグラフィック、万華鏡のようなカラーリング、エルゴノミクスを考慮した高性能フィット、タイムレスな定番アイテムのヴィンテージライン。どれをとっても、すべてが始まるきっかけとなったレザーの伝統に深く根を下ろしています。スタイルは、自分が誰でどう感じているかを表現します。個性、表現力、エネルギー、エレガンスをもってスタイルを満喫する・・・。それは同時に大好きなスポーツの真髄とも言えることです。

情熱のストーリー

Daineseは1972年にLino Daineseにより創立されました。当時24歳のLino Daineseは、終わりのない好奇心に突き動かされたモーターサイクルファンで、常に実験意欲を持ち、現代アートやデザインに強い関心を寄せていました。

創立当初からDaineseのミッションは、ダイナミックスポーツにおけるエルゴノミクス、性能、そして何よりもまず安全性を向上・推奨することでした。

Lino Daineseのビジョンは最初、イタリアのベネト州の2つの地域が誇る熟練技術を統合することでした。アルツィニャーノには他にはないなめし革法の伝統があり、マロースティカ/モルヴェーナはウェアの仕立てで卓越していたからです。1974年にミラノにあるDaineseのショールームで発表されたその成果は、ブラック一色に支配されていた世界を明るく照らす鮮やかなカラーリングで、ライダーの可視性、つまり安全性の向上をもたらしました。同時に陽気なイメージがプラスされることで、スポンサーにとっての魅力も高まりました。

チャンピオンのためのイノベーション

この精神に基づき誕生したのが、後に15回も世界チャンピオンになったレジェンドGiacomo Agostiniのため、1975年にLino Daineseが自らデザインした初のバイクレース用のテクニカルスーツです。エルゴノミクスの観点から改良され、厚めのレザーと個性的なグラフィックを取り入れるなど、根本的に新しいポイントがプラスされたこのスーツは、Daineseによる革命の訪れを告げました。

その後も安全性を向上するだけでなく、ライダーのパフォーマンスも改善するイノベーションを次々と打ち出します。これこそ、Daineseの製品がこれほど多くの世界チャンピオンたちに愛用される理由です。

次のステップはバックプロテクターでした。1978年にBarry Sheeneが初めてレースで使用しています。続いてプロテクション効果のあるニースライダーが、1980年にアメリカ人チャンピオンKenny Robertsのために考案されます。そのすぐ後には、エアロダイナミックスピードハンプ(1988年)、複合プロテクター(1990年)、ハードカーボンを採用したグローブ(1995年)カーボン使用のブーツ、そしてスーツの外側ではなく下に着用するブーツ(1988年)は、今日もValentino Rossiをアンバサダーとして広く知られているイノベーションです。

ここまでレースとロード用のアイテムについてお話してきました。中でも一番有名なものは、製造過程で熱噴出成形することで、レザー、ポリウレタンフォーム、ハードタイプのシェルを一つにしたプロテクションです。まず最初にチャンピオン、Edi Orioliのアイコニックなスーツに採用されたこのテクノロジーは、オフロードの安全性と快適性における新基準となりました。

Daineseのビジョンは、アフリカラリーの最速レーサーのために考案されたイノベーションでオフロードライディングにも変革をもたらします。Daineseが現在まで手掛けてきたイノベーションの中でも最も洗練されたものは、D-Air®エアバッグシステムです。これは、1995年にLino Daineseが紙ナプキンの上に描いた小さなスケッチが製品として実現したものです。徹底した研究・開発を経て、2000年にミュンヘンで開催されたIntermotで初めて一般に公開されました。今日ではDaineseというブランドの中のブランドとなり、レースと路上で人命救助に貢献しその実績が認められています。

熟練の技術、研究力、不可能を可能にする型破りな発想力は高く評価され、国際宇宙ステーション用の新しいSkinSuit、火星を目指すNASAの今後のミッションのために開発されているBioSuit、アメリカスカップのチャンピオン、Emirates Team New Zealandの水中翼付きカタマラン「空飛ぶマシン」のために作られたSea-Guardエアロダイナミック セーフティジャケットなど、新たな分野へと適用

グローバルブランドをかかえるリーダー企業へ

Daineseの性能や安全性に対する取り組みは、当然モーターサイクルウェアにとどまらず、衝撃吸収ヘルメットはもちろん、マウンテンバイク、アルペンスキー、乗馬、近年はセーリングへと成長を続けています。

2007年に世界でも有名なイタリアのヘルメットメーカーのAGVを買収し、頭からつま先までのプロテクションの提供というLino Daineseの本来の夢が実現しました。

Daineseグループは、2015年に代替投資市場のマーケットリーダーであるInvestcorpがDaineseの継続的な海外進出と製品のイノベーションをサポートする目的で80%の株を取得したことで、巨額の投資を受けました。

その年の暮れにグループは、相性の良かったサイクリングとスキーの安全性に携わるブランドであるPOCを買収します。2017年現在も、ダイナミックスポーツの安全性や新しい性能の開発にたゆまぬ努力を重ね、Daineseグループの鍵となる価値や、レースや日常生活の中で実績を通して得てきた高い評価を大切に、45年におよぶこの旅はこれからも続いていきます。

Daineseの歴史

#115yearsofpassion – 情熱、研究、イノベーションが詰まった歴史のハイライトを一つ一つご覧ください!