ツーリングに出かける前のチェックリスト
モーターサイクルの楽しみ方は人それぞれです。
サーキットが好きな人もいれば、オフロードや林道、自然の中のライディングを好む人もいます。
そして、もうひとつライダーのカテゴリがあります。
それは、バイクで旅をするライダーです。
彼らにとって、バイクでの旅のすべてが冒険であり、新し場所や人々と触れ合ったり、発見をする為の手段です。
何事もそうですが、充実した体験をするためには、十分な装備と注意が必要です。
今回は、バイクでの旅に出かける前に確認するべきこと、用意するべきアイテムをリストアップしてみました。
タイヤの空気圧と磨耗のチェック
バイクの旅に出発する前には、必ずタイヤの空気圧と摩耗をチェックすることが大切です。
タイヤはバイクとアスファルトの接点であり、ライディングの動きに大きく影響します。
空気圧のチェックには、実用的で正確、かつ場所を取らないデジタル圧力計の使用すると良いでしょう。
摩耗や損傷については、タイヤをよく見れば十分です。
イタリアの法律では、トレッドの深さは最低1.6mmと定められていますが、タイヤが均一に磨耗しているかどうかもチェックする必要があります。
※日本の場合でも、1.6mm以上と定められています。
高速道路しか走ったことのないバイクでは、トレッドの形状が平らになりがちで、バンクした時に危険な場合があります。
ファイナル・トランスミッションの点検
シャフトドライブ仕様の場合は心配不要ですが、そうでない場合は、チェーン - クラウン - スプロケットの総点検を行う習慣をつけると良いでしょう。
チェーンが乾燥している場合は、注油が必要ですが、まずはブラシと専用の洗浄剤でクリーニングするのがベストです。
しかし、クランクとスプロケットの歯が過度に磨耗している場合(時間とともにますます薄くなる)、アセンブリ全体を交換することをお勧めします。
最後に、チェーンのクリアランスをチェックし、メーカーが指定した範囲内であることが必要です。
張力の調整が必要な場合は、手先の器用さと必要な工具があれば、自分でできるはずですが、そうでなければプロに頼んだほうがいいでしょう。
バイクのライトが切れていないか確認をしましょう
夜間の走行や、曇り空により急に空が暗くなったりすることはもちろん、ライトが点灯していないと罰金を科せられることもあります。
ライトは軽視されることがありますが、ライディングでは非常に重要なパーツの一つです。
ウインカーも必ずチェックするようにしましょう。
ブレーキに異常がないことを確認をしましょう
言うまでもないことですが、重要なことなので念のためお伝えしておきます。
バイクで出かける前に、ブレーキ、特にパッドの消耗量をチェックするようにしてください。
このパーツは分解しなくとも、簡単に確認ができます。
パッドの摩耗量はブレーキオイルの量に直接関係しています。
つまり、オイルレベルが最低になった時点で、おそらくパッドの限界に達しているでしょう。
いずれにせよ、パッドの溝を見ること、さらに「目視」による点検を行うことも可能です。
ただし、オイルのチェックはメカニックに依頼したほうが良いでしょう。
システムをブリーディングしたほうがいいのか、しないほうがいいのか、教えてくれるはずです。
車両の書類が揃っているか確認しましょう
ライトと同様に書類のチェックは怠りがちですが、旅の前にはチェックは欠かせません。
車検証(バイクが車検に合格していること)と保険証(保険に加入していること)の確認だけです。免許証の有効期限も確認しましょう。
これらの必需品を確認した上で、バイクの旅に出る前に、旅先で役立つ装備のアドバイスをしたいと思います。
タンクバッグ
バイクの旅に必要なアクセサリーを持ち運ぶためには、ある程度の収納が必要です。
そこで、バイクにいくつかのバックを装備すると良いでしょう。
最も便利な物の一つが、タンクバッグです。
財布、スマートフォンなどの必需品を収納することができます。
走行中に、デリケートなアイテムを壊さないようにするために、タンクバッグは従来のストラップに加えて、マグネットで固定できるものを選びましょう。
ダイネーゼのD-Tankerは、これらの機能をすべて備えています。
AGV Tourmodular & Storm 2 unisex jacket
レインキット
経験豊富なライダーなら、良くご存知でしょう。
何の準備もせずに雷雨に遭遇した時、非常に困ることになることを....。
土砂降りの中を数分走るのは、まるでプールに飛び込むようなものです。そこで、ジャケットとパンツのセットからなるレインキット、あるいはレインスーツを常に持っていくことをお勧めします。
AGV Insyde & Alligator Backpack
インカム
インカムとは、ライダーと搭乗者がコミュニケーションを取るためのデバイスで、ライダー間ではよく知られているものですが、実はそれ以外にも色々な利点があります。
ナビを聞いたり、電話に出たり、ラジオで交通情報を聞いたりすることができるのです。
AGV INSYDEは、Tourmodularのために特別に設計されたインカムです。ツアーモジュラーヘルメット専用に設計されています。
DMCと呼ばれる技術を採用しており、従来のBluetoothシステムよりも安定性と高品質を実現しています。
ウォーターバッグ付きバックパック
些細なことに思えるかもしれませんが、灼熱のライディングセッション中(例えば夏、特に蒸し暑い場所)では、水分補給を怠りがちです。
ライディングに集中するあまり、あまり意識しないかもしれませんが、自分の体が何を必要としているのかに耳を傾けることは最も重要なことなのです。
そこで、ウォーターバッグを備えたバックパックはこの問題を解決してくれます。もう旅行中に飲み物を飲むために立ち止まる必要はありません。
アリゲーターバックパックは、2リットルのインナーバッグに保温素材を裏打ちし、冷たい状態を維持することができます。
このように、バイクの旅にでかける前に気をつけるべきことは、かなりたくさんあります。
中には面倒に感じるものもあるかもしれませんが、しっかりと準備をすることで、旅を最大限に楽しむことができます。